このページは平成17年(2005年)のトピックスを紹介しています。 
 


書籍『由美ごころ』発刊

先代川島正晃師範の事績を本にまとめ、出版しました。

先代川島正晃師範追善射会

先代師範の一周忌を迎え、追善の射会を開催しました。

流派講習会

『会・離れ』についての講習会を開きました。

源氏まつり奉納射会

今年の『源氏まつり協賛奉納射会』の模様です。


<『由美ごころ 川島正晃師範を偲ぶ』発刊>

 

 かねてより新着情報のページでお知らせしていました、書籍
『由美ごころ 川島正晃師範を偲ぶ』がこの度発刊に至りました。

 A4版上製、約260ページ。目次(抜粋)はこちらです。

 「第一部 川島正晃師範の弓道人生」では、先代師範が弓を始め
られてから日本武徳会での修行時代、遠州系十六代宗家・木下正芳師範との出会いや、免許皆伝を受けられてからのご活躍についてをまとめました。

 「第二部 川島正晃師範を偲ぶ」では、先代師範とご縁の深かった
方60名に、先代師範を偲んで、思い出話・裏話などをご寄稿いただ
きました。

 「第三部 資料篇」には、師範のありし日の射影や門人を指導する様子を載せたほか、師範が残された文章(一部は当サイトでもご紹介しています)や、印西派攝津系の目録内容,射術の詳細についても記事を載せました。

  内容の一部を写真でご紹介します。

 

 

  刊行済みの会報を収録

 資料篇より、「日置流印西派攝津系射術」

 ご注文を受け付けています。ご希望の方はメールにて管理人まで()
ご連絡ください。


<先代川島正晃師範追善射会>

 7月24日、表記の追善射会を川西市特設弓道場にて開催し、炎天下の中、門人をはじめとして
故人にゆかりのある二百数十名の方々が遺徳をしのんで集いました。


 門人を代表して、岩崎成久氏による追善の儀ならびに矢渡しが行われ、先代師範の遺影の前で
門人作の漢詩と祝詞を読み上げ、故人の遺徳を顕彰しました。

 引き続き印西派摂津系に伝わる「鉾合せ花型礼射」が披露されました。これは三人一組で行う一
つ的射礼で、一番射手(弓太郎)は蹲(つくばい)で、二番,三番の射手は立射で行います。

  追善の儀

  花型礼射 (二組六名による)

  これに応えて十八代・川島正晃師範の巻藁射礼が行われ、続いて参加者が一手礼射を行い、
追善供養の行事としました。

十八代正晃師範による巻藁答礼射

 


<流派講習会>

 空梅雨の蒸し暑さの続く中、6月26日(日)に摂津系同門会の門人約100名が集い、平成十七年度上期の流派講習会を開催しました。

 今回は『会・離れ』を題材に、流派に伝わる小離れの射法や、詰合・伸合の骨法について、実演を交えた講義や教歌の解題がありました。



「一文字」の離れ
 

  「大離れは初心の射」と言うように、体の使い方をまずは習得すべき初心者は大離れを心がけるのがよいのですが、骨法に従った行射ができるようになるにつれ、小離れを身につけられます。

 また、会は持満(たもち)とも言いますが、「たもつ」ことにとらわれ、伸合の機を失わないように注意すべきであるなど、初心者から上級者までを対象とした、実践的な内容のものでした。

 

 技術面だけでなく心構えの点でも講義があり、初心目録の『弓道五射』から題材をとり、「門人として弓をひくこと」の心構えについて講義がありました。

 下期の講習会は11月下旬に開催予定です。

 

 


<源氏まつり奉納射会>

   4月10日、恒例の源氏まつり奉納射会が川西市の多田神社境内の特設射場で行われました。

 来年(平成十八年)は「のじぎく国体」の弓道競技が当川西市で開催されること、NHKの大河ドラマ
で「義経」が放送されていることなどから観戦する方々の弓道によせる関心も高く、公式マスコットの
「はばたん」も登場して、場を盛りあげました。

 川島正晃師範にあわせて参加者一同が多田神社拝殿にて参拝し、射会の無事を祈願します。
 (写真右が拝殿ですが、今年は修理中でした)

 今年の「魔封じ」,「天地四方固め」は、僭越ながら当サイト管理人が担当させていただきました。

天長持久如意満足  三彩の矢

 恒例となった鎧武者による演武も披露されました。射手をベテランの学生がつとめたため的中も
よく、一本あたるごとに拍手が起こるなど、大変好評を博しました。

   

 


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edited by Nobuhisa Tanaka
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